なんだか梅雨が明けたように晴れて暑い日が続いていますね。今週はそんな暑さも一息といったところでしょうか?

梅雨が明ければ夏本番。夏休みともなれば夜ふかし早起きもしやすいでしょうか。それでは7月の星空と月内に見られる天文現象をご紹介します。

空が暗くなるのが遅い時期ですが、21時ともなれば星を見るのに差し支えないくらいに暗くなります。その頃には夏の星たちも出揃っています。7月7日が七夕。七夕の星たち、織女星=こと座のベガと牽牛星=わし座のアルタイルも東の空に昇ってきています。まだちょっと地平線からの高さが低く、まわりの環境(ビルが建っているかいないか)などで見やすさが変わってきてしまいますが、せっかくですから七夕の日に晴れていたら、天の川を隔てて輝く2星を探してみてください。市街地では天の川は見えませんが……。
南の空には夏の星座の”先駆け”たるてんびん座とさそり座が見やすくなっています。さそり座は赤く鈍く輝く1等星アンタレスが目印。大きなS字状のカーブは意外と見つけやすいです。一方、てんびん座はもっとも明るい星が3等星……市街地だとちょっと見つけづらいです。アンタレスとおとめ座の1等星スピカを頼りに、ひらがなの”く”の字を鏡に映したような星のならびを探してみてください。

続いて7月の天文現象をご紹介しましょう。

【7月22日】細い月と金星が並ぶ
明け方の東北東の空で、細い月と″明けの明星”金星が並んで見えます。太陽を除けば、つまり夜空ではもっとも明るく見える月と2番目に明るく見える金星が並ぶ様子は、なかなか壮観です。見やすいのは3時ごろ……早起きが大変かもしれませんが、ぜひ。なお、金星は来月、木星と大接近します。また来月ご紹介しましょう。