8月17日(日)に平塚の空襲と戦災を記録する会と当館が主催する平塚空襲80年企画「平塚空襲から80年~「きく」こと、そして語り続けるために~」を開催しました。

この会は平塚空襲の体験者である平塚の空襲と戦災を記録する会の江藤巖会長の空襲の証言を聞き、参加者同士で証言を聞いた感想を共有し、空襲の記憶の継承のために何ができるかを話し合うイベントです。空襲体験者から小学生まで70名の参加者を得て会場は満席となりました。

江藤会長が証言をする間、参加者は静かに耳を傾け、空襲の悲惨さをかみしめているようでした。江藤会長の証言とご自身がお描きになった空襲体験画は、平塚の空襲と戦災を記録する会編『炎の証言』23号にも掲載されています。

江藤会長の証言を聞いたあと、隣席の参加者などで輪になって証言を聞いた感想や、空襲の記憶の継承について話し合いました。この日初めて会う方同士にもかかわらず、話し合いは盛り上がり、司会が休憩時間を告げた後も会話が途切れることはありませんでした。
アンケートには「実体験のすさまじさを知りました」「話し合いがあることで様々な立場の方からの戦争の見方を知れて良かったです」「皆様、平塚空襲の記憶をどう伝えるか、問題意識をもっていらっしゃるのは素晴らしいと思いました」「他人事ではなく私にも何かできることはないかと考える機会になりました」など、証言を聞くだけでなく参加者同士で意見交換できたことが良かったと評価する声や、後世につないでいきたいとの思いを新たにされた声が多く寄せられました。
9月27日(土)午後1時からは博物館講堂で、今回の企画を受けて平塚の空襲と戦災を記録する会の今後の活動について、どんな活動ができるかなどを話し合う会を開きます。参加自由ですので、ご関心がある方はご参加ください。