本日、山梨地方気象台から富士山の初冠雪が発表されました。博物館の屋上からも今朝は雪を被ったきれいな富士山が望めました。

今年の初冠雪は、平年の9月30日に比べて26日遅く、遅かった昨年(10月11日)に比べても15日遅い記録となりました。今年は観測史上最も遅い記録(1894年)と並んだのです。

山の全部又は一部が、雪又は白色に見える固形降水 で覆われている状態を下から望観できた時、その現 象を「冠雪」と呼びます。初冠雪の日は、 富士山特別地域気象観測所の日平均気温の最高値が出現した日以降に、初めて冠雪を観測した日とし ています。 このため、初冠雪の起日は訂正されたり、遡ったりする こともあるのです。

実際、富士山頂は9月末にも雪に覆われたようです。静岡県富士市からの報告がウェザーニュースのウェブサイトには写真とともに報告が上がっています。

皆さんも、お近くで富士山が見られるようでしたらぜひ観察をし続けてください。自分が住んでいる地域での「初冠雪」がいつだったか、長年観察を続ければ、何かわかるかもしれません。

北川を中心に雪をかぶった富士山の様子

博物館の屋上から眺めた初冠雪の日の富士山