最近まで投影していたプラネタリウム番組と、これからの予定を紹介します。

先週までのプラネタリウムは、解説員が自由に話しをするフリートークプラネタリウムでした。私(藤井)は太陽系を俯瞰する位置から、ちょっと面白い実験をしてみました。惑星同士を線で結び、時間を進めながら軌跡を残すと、いろんな花の形ができるんです。木星と土星では徳川の家紋のような形、地球と土星ではギザギザのひまわりのような形ができ、中でも美しいのは地球と金星の組み合わせです。桜の花のような美しい形が出来上がります。

地球と金星が描く桜の花びらのような模様(ステラドーム・プロで投影中の様子)

実は地球が太陽を5回まわる間に金星が8回まわるので、このような模様を描くんです。公転周期が整数比になっているのは、惑星同士が引き合う重力によって公転軌道が変化する、軌道共鳴を受けたためだと考えられています。人が心で共鳴しあうように、惑星も重力で共鳴して、美しい模様を描くんですね。なんだか不思議です。

さて、今週からは夏番組「惑星たちの No.1 決定戦」が始まりました。8つの惑星たちが大きさや明るさなど様々な種目で競い合って、メダル獲得を目指します。声の出演は雑貨団のオグラミツヒロさんと柴原崇さん、可愛い惑星たちのイラストは金子じゆんさん、脚本・プログラミングは塚田学芸員が担当です。夏休み中は通常の土・日曜日の投影に加え、平日の水・木曜日も投影しています。ぜひお越しください。

夏番組「惑星たちの No.1 決定戦」で登場する惑星たち

また8月中の金曜日は、コロナ禍で投影できていなかった幼児向け番組「タケルくん、ひるとよるはどうしてあるの?」を投影します。タケルくんが過ごす一日から、昼と夜がやってくる理由を一緒に探ってみましょう。

幼児向け番組「タケルくん、ひるとよるはどうしてあるの?」のワンシーン