いよいよ実習最終日。実習生たちによる展示が完成します。

実習最終日の展示設営作業

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 実習もいよいよ最終日を迎えました。午前中は展示の修正作業、午後は展示解説と総括の時間となりました。前日の仮完成段階で学芸員の方々からいただいたコメントを参考に、それぞれが完成に向けて作業を進めました。文字の大きさやルビの振り方、メリハリの付け方、そして展示の流れを意識したレイアウトになっているかなど、限られた時間の中でできることを精一杯取り組み、展示を完成させました。
 午後には展示解説を行いました。分担して作成した展示の魅力をしっかり伝えられるよう、工夫を凝らして臨みました。例えば、資料をより近くで見てもらえるように展示の前へ誘導したり、解説中に視線が自然と資料へ向かうように心掛けました。展示解説を通して特に印象的だったのは、学芸員の方々からいただいた「来館者に全てを説明するのではなく、特に見てほしいポイントを絞って解説し、そのほかは『どんな展示があるのだろう』と興味を持って視線を向けてもらえるようにすることが大切」というコメントです。解説の在り方について改めて考えるきっかけとなり、今後の学びに大きく活かせる気づきとなりました。
 最後には学芸員の方々と実習の総括を行い、それぞれの実習生がこの1週間を通して得られた学びや気づきを振り返りました。特に、初日の展示批評課題で伺った「博物館の在り方」や「学芸員の役割」について、大学での座学だけでは得られない貴重な学びを実習を通じて体感できたことは大きな財産となりました。総括の後は展示の最終調整を行い、納得のいく形で展示を完成させることができたと思います。
 この1週間は非常に多くのことを学ばせていただき、充実した実りのある時間となりました。本当にありがとうございました
佐々木彩人(東京農業大学)
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実習生による展示解説

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 実習の最終日となる本日は、昨日学芸員の方からいただいたご指摘やご意見をもとに、制作した展示の修正作業を行いました。
 特に解説パネルについては内容からサイズ、レイアウトまで見直す点がたくさんあり、ほとんど全てを修正することになったためかなり苦労しました。昨日までの展示制作よりも、制作したものを修正する作業の方が大変だったように感じます。
 昼過ぎには制作した展示をもとに、学芸員の方やボランティアの方の前で展示解説を行いました。しかしこの時点では展示自体の制作が完了しておらず、準備不足になってしまったと反省しています。
 最終的に展示が完成したのは、実習全体の総括が終わった後となりました。まだ改善できる点は多々あると思いますが、学芸員の方に「前よりも良くなった」と言っていただけた時は、ここまで頑張った甲斐があったと感じました。
 今回の博物館実習を通して、大学の座学では得られなかったような学びをたくさん得ることができました。展示制作をはじめとした平塚市博物館での経験は、今後の将来にも活かしていきたいと思います。
 7日間、本当にありがとうございました。
府川真依(青山学院大学)
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2025年度実習生