博物館実習三日目の9月5日、台風接近にともない大雨でしたが、実習は予定通りに進めることができました。午前は資料整理実習。午後はグループごとの展示制作案の発表と、制作展示の投票、決定を行いました。

資料整理実習 天文分野

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 3日目は資料整理実習、展示制作案・グループ内検討、グループ発表、投票・テーマ決定、展示制作作業をしました。
 資料整理実習は前回と同じ作業で、資料をリストと照らし合わせていました。その中、戦前のポスター、国債券、新聞、海軍火薬廠の記録、写真などが見つかりました。
 展示制作案・グループ内検討では、前回の展示企画案を詰めて、まとめました。グループ発表、投票・テーマ決定では、学芸員の方々にも来てもらい、発表をし、質疑応答をしました。
 展示制作作業は、当選された班の案を質疑応答の時にいただいた意見をもとに、改良していきます。今のところはあまりまとまっていなく次の作業の時には決めたいと思います。
井上翔太(国士舘大学)
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グループごとの展示企画案発表

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 本日は博物館実習三日目です。
 午前中は分野に分かれての作業で、私は昨日に引き続き平塚市史の分野の資料整理実習を行いました。具体的に、リストに記録されている資料の情報と、実物及び保存袋・箱に記された情報を照合し、欠落や不一致等がないかなどを一つ一つ確認しました。今回扱った資料は、元々は主に個人が収集した資料で、現在は図書館隣の建物に収蔵されています。
 今回確認を行った資料の時代は主に江戸末期から明治初期頃、あるいは昭和初期頃のもので、平塚宿や現在の平塚市域周辺に関する資料でした。その形態は様々で、所謂公文書や覚書、御触書のほか、記念写真や、新聞、ポスターなど多岐に渡ります。平塚市博物館の収蔵資料が非常に多く、なおかつ幅広い種類を備えていることを実感しました。
 確認作業は地道で集中力を要し、目が疲れる場面も場面も多くありましたが、最終的には資料の入っているロッカーの約4分の3ほどの量のチェックを終えることが出来ました。
 完全に整理整頓しきれてはいないものの、このような機会でもなければ触ることはもちろん目にするすらほとんどないであろう資料に触れることができ、大変貴重な経験になりました。また、展示案を作成したり教室を開いたりということももちろん学芸員の重要な仕事のひとつであり、博物館運営に欠かせない部分ではありますが、裏方の一見目立たない作業こそ、資料の保存・継承を支えているのだと実感しました。
 午後は企画展示実習です。いよいよ、我々実習生がつくる特別展の骨組みとなる企画案を決定する段階です。各グループごとに、作成した展示企画書と図面を用いてプレゼンテーションを行い、発表後は質疑応答に臨みました。実際に開催予定の特別展の企画案ということもあり、実習生同士のみならず学芸員の先生方からもより厳しく的確な意見を頂きました。企画を想像すること自体は比較的容易ですが、それを現実に落とし込むとなると、展示の意義付けや安全性・防犯面への配慮など考慮する点が数多くあることを痛感しました。博物館の展示を作り上げるということは、決して一筋縄では行かないのだと、改めて感じました。
 投票終了後は残り時間を使い、頂いたアドバイスを踏まえて実習生全員で議論を重ね、より良い展示となるようにテーマを練り直しました。残り少ない準備期間を有効に活用できるように努力したいと思います。
立花らいら(明治大学)
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