本日から毎年恒例の秋のイブニング・ミュージアム・ウィークが始まりました。現在、秋期特別展「知られざる平塚のロケット開発」を開催中で、それに合わせ開館時間を19時まで延長(入館は18時30分まで)、18時からは各分野の学芸員が「宙を飛ぶ」をテーマに飛びモノ系のお話しを様々な視点でお話しいたします。初日は、弓道で小笠原流の栗山学芸員が「飛道具と戦」についてお話ししました。

弓矢は狩りの道具として始まり、出土状況から氷河期の終わりと重なる縄文時代に起源があるとされています。矢じりには黒曜石などが使われました。弥生時代からは重たいタイプの矢じりが現れ、ここから戦争の武器としての利用がはじまったと考える研究者もいるようです。

日本の弓は世界的にも珍しい長い弓で、弓の中央ではなく下部を握りますが、弥生時代の銅鐸の絵には既に弓の下部を握る姿が描かれています。弦を曳く動作や矢を放つ瞬間の動作にも、和弓特有の動作があります。

イブニング・ミュージアム・ウィークは10月30日(日)まで。明日は浜野学芸員が、ロケットまつりともいえる龍勢まつりについてお話しします。乞うご期待!

銅鐸に描かれた弓矢とそれを説明する栗山学芸員

銅鐸に描かれた弓矢を説明する栗山学芸員

弓矢のモンゴル式射法を実演する栗山学芸員

モンゴル式射法を実演する栗山学芸員