「フォトグラメトリ」という技術を活用して、習志野隕石の3Dを公開しています。

フォトグラメトリとは、様々な方向から資料を撮影し、得られた写真からコンピューターで解析することで、3Dモデル作る技術です。

まずは隕石の撮影です。上下左右、様々な方向から隕石を狙って写真を撮ります。レンズの絞りを絞って、まんべんなく光が当たるように撮影するのがコツです。撮影枚数が多いほど位置精度が高まります。

隕石を撮影中の様子

次にコンピュータでどこから撮影したかを解析して形状を算出した後、テクスチャ(表面の模様)を張り付けます。今回は「Reality Capture」というソフトを使って、隕石の3Dモデルの作成に挑戦してみました。

コンピュータ―で左側の写真をもとに3Dモデルを作成中の様子

春期特別展「火球と隕石」では習志野隕石の1号と2号を展示しました。残念ながら、コロナ禍で来館することが難しかった方もいらっしゃったかもしれません。

3Dモデルにすると、皆さんのおうちでも隕石を観察することができます。もちろん、実物資料が語る言葉には全く敵いませんが、展示では見られなかった隕石の裏側や、表面の細かい皮膜まで、ぐりぐり回してみることができます。ぜひ、次のリンクから観察してみてください。