新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。2026年もいろいろな天文現象を楽しんでいきましょう!
ところで、新年最初の天文現象とも言える初日の出はご覧になりましたか?……晴れたでしょうか?下の画像は天体観察会会員の後藤肇さんが撮影された昨年(2025年)の初日の出。撮影場所は平塚海岸ですが……人垣ができてますね!今年はひらつかシーテラスにも人が集まったかも。

さて、寒さが一段と厳しくなる1月ですが、西高東低の冬型の気圧配置となれば、日本海側の皆さんには申し訳ないですが、平塚はよく晴れる日が続きます。寒さ対策は必須ですが、星空はきれいに見える季節。ぜひ夜空を見上げましょう。

いよいよ宵の空で冬の星座が主役の座を占めるようになってきました。冬の星空で何といっても目につくのがオリオン座でしょう。3つの星が規則正しくまっすぐに並んだ三つ星やそれを挟むように輝く2つの1等星ベテルギウスとリゲル、砂時計のような鼓のようなわかりやすい星のならび、見つけやすい星座No.1ではないでしょうか。三つ星の星のならびを上に伸ばせばおうし座のアルデバランやプレヤデス星団(すばる)が、下に伸ばせばおおいぬ座のシリウスが見つかります。ベテルギウスとシリウスに加え正三角形をつくるような位置に星を探せば小犬座のプロキオンが見つけられるでしょう。そうしてできた三角形が冬の大三角です。


オリオン座やその一部である三つ星には多くの”和名”があります。もっともひろく人口に膾炙しているのは「つづみぼし」ではないでしょうか。オリオン座の主要な星ならびを楽器の鼓に見立てたものですね。ほかにも地方によってたくさんの呼び名があるのですが……ここでは紹介しきれないので、興味がある方はぜひ当館令和4年度秋期特別展「星になった民具たち」図録をご覧ください。絶賛、頒布中(笑)

続いて1月の天文現象をご紹介しましょう。
【1月7日】レグルス食
月がしし座にある1等星レグルスを隠す現象がレグルス食です。月に隠されることがある1等星は全部で4つ(レグルス、おとめ座のスピカ、さそり座のアンタレス、おうし座のアルデバラン)ありますが、1等星の食はなかなか起こりません。レグルス食も、今年は3月2日にも起こるのですが、その次に起こるのは2054年です。というわけで貴重な機会ですから、ぜひ見てください。
現象が起こるのは1月7日未明です。なので1月6日の深夜とも言えます。レグルスが月に隠される(潜入と言います)時刻は1時16分、レグルスが再び見えるようになる(出現と言います)時刻は2時19分です。肉眼でも見ることはできますが、より楽しむためには双眼鏡があるといいでしょう。下の画像は当日1時から2時30分にかけての月に対するレグルスの10分ごとの動きです。

【1月10日】木星が衝となる
衝とは、惑星が地球から見て太陽とは反対方向に位置することを言います。月で言えば満月にあたり、一晩中見えることになります。そしてこの日以降、徐々に昇る時刻が早くなっていき、宵の空で見やすくなっていくのです。なので、1月10日にこだわる必要はありませんが、今月から春先にかけて、木星が見頃というのを覚えておいてください。下の画像はシミュレーションソフトで描画した2026年1月10日21時の木星の様子です。

【1月24日頃】くじら座のミラが極大となる
くじら座のミラという星は、時間とともに明るさが変わる変光星、特に星自身が膨らんだり縮んだりして明るさが変わる脈動変光星です。明るさの変化幅は非常に大きく、もっとも暗いとき(極小)は10等と肉眼ではまず見えない明るさですが、もっとも明るいとき(極大)は2等台になります。明るさが変わる周期(変光周期)はおよそ332日間です。しかし、ミラの極大時の明るさはその時々でけっこう変わり、また変光周期も一定ではありません。
とにもかくにも、1月の下旬にはミラが肉眼で見えるようになっていることでしょう。肉眼で見える期間はそんなに長くありませんので、ぜひ一度は見てみてください。宵のころ、南西~西南西の空に見ることができます(下の画像は2026年1月24日21時の空)。
