博物館実習も三日目となって、実習生の皆も大分雰囲気に慣れてきたように思います。午前中は昨日に引き続いて資料の整理実習を行いました。分野ごとに行った仕事はそれぞれ違ったようですが、私が行った考古分野では二階展示スペースの『まつりの世界』について清掃や資料の追加、配置の調整などを行いました。伝えたい内容をきちんと反映した展示を作るためには、目指すところを理解し資料について自分自身が理解しておくことが非常に重要なのだと実感しました。その上で、場所の広さなど様々な制約の中でバランス良く見せていく工夫が欠かせないということで、展示とは非常に奥が深いものだと思います。

考古分野の資料整理実習の様子

 午後は日曜日の教育普及活動に向けての座学と当日の配置などの説明が最初にありました。その後は展示制作実習の企画決定に向けて発表資料の作成などを行い、各班でプレゼンを行いました。質疑応答では現役の学芸員方からのご指摘を頂くことで、学生ではなかなか目の届かない気づきを得られたと思います。私達の班は残念ながら選ばれませんでしたが、展示を作る、ということを考えたときにスペースをどう使うか、情報をどれだけ出すか、誰に伝えるか、など色々と考える貴重な実践ができました。整理実習で学んだことと合わせて今回テーマが決定した展示制作でも活かしていきたいです。

 日曜日は教育普及活動として来館者の皆さまと浮沈子の作成を行います。博物館と利用者の方々をつなぐ企画という事で、ぜひ皆様にご利用いただければと思います。