相模川流域ジオツアーは、地質や地形を中心に、そこに関わる人々の営みの歴史にも着目しながら、野外を実際に歩いて学ぼうという入門講座です。今年度第2回は、大磯町生沢周辺を歩きました。

上吉沢から大磯町生沢にかけて北東から南西に伸びる谷は、生沢断層と呼ばれる活断層によってできた地形で、この生沢断層は、約500万年前の海洋プレートと大陸プレートの境界上を走っていると考えられます。今回観察したのは、生沢断層によってできた谷地形や、断層の周辺に見られる約500万年前のプレート境界付近に堆積した地層です。

生沢断層が走る谷地形

 

丹沢が衝突付加した際(約500万年前)のプレート境界が大磯-平塚間を走っていることを確認していただけたのではないでしょうか。