4月26日、27日に開催された博物館こどもフェスタのうち、27日(日)に行った「太陽黒点を見よう」と「水ロケットを打ち上げよう」の様子を紹介します。今年も晴天に恵まれ、屋上は大賑わいでした。

当館の水ロケットは、ロケットをワイヤーで釣り、自転車の空気入れを使って人力で発射します。水と空気は磁石の力で閉じ込め、磁石の力が負けると、ロケットが飛ぶ仕組みになっています。いつロケット発射するかはわかりません。皆さんドキドキはらはらしながら、打ち上げを楽しまれていました。

ワイヤー上を水ロケットが飛行する様子(大井健さん撮影)
水ロケットがワイヤー上を飛行する様子(大井健さん撮影)
太陽黒点の魅力をレクチャー中
太陽黒点の魅力をレクチャー中

こちらは太陽黒点の観察の様子です。太陽黒点は太陽の表面に見られるホクロのような模様です。通常の天体観察とは異なり、太陽投影板に投影した太陽像を観察します。みんなで一緒に同時に見ることができるので、観察のポイントや面白いところを直に伝えられる特徴があります。最近は太陽活動が活発で、オーロラ出現がニュースになることもあり、関心の高い方が多かったようです。なお、絶対に望遠鏡で直接太陽をのぞいてはいけません。もし太陽を観察される際は、専門的な知識を持った人のもとで行い、十分に注意してくださいね。

霧箱による放射線の観察体験ブース
霧箱による放射線の観察体験ブース

さらに今年は、屋上のイベントと合わせて、霧箱による放射線の観察体験も実施しました。放射線は目で見ることはできませんが、霧箱にアルコールを少しだけ入れて冷やすと、霧の軌跡が残ってみることができます。ワーキンググループ会員の方が機械式の冷却装置を自作され、今回演示していただきました。

水ロケットの打ち上げと、太陽黒点や霧箱の観察は、来年のこどもフェスタでも実施する予定です。ぜひお越しください。