全部で5回ある春期特別展「ひらつかの古道を行く」記念の講演会、昨日(4/13)、早田学芸員による「街道を行き交う人々から歴史を読む」が開かれました。

今回も会場は満員でした。

特別展のテーマは「古道」ですが、道だけでなく、道を行き交う人やモノにも焦点を当てた展示を行っています。

一般に歴史というと、領主や村人など定住者の歴史が思い浮かびます。また、地域に遺された歴史史料も旧家など定住者が作成し、残してきたものがほとんどです。つまり、歴史と言ってもそれは定住者の目線で、定住者の史料で書かれた、定住者の歴史である場合が多いといえます。

そこで今回の講演では道中記や回顧録などの史料も使いながら、街道を行き交う人々に焦点を当てて、そこから見える歴史・世相を紹介しました。

ご参加いただいた方には「いつもと違う視点で学べた」「いつもとは違う切り口のお話で面白かった」といったご感想をアンケートでいただくことができました。特別展をより楽しんでいただくきっかけにしていただければ幸いです。

4回目の講演会は来月5月11日(土)、福田学芸員による「信仰の道を歩くー大山道を中心にー」。5回目の講演会は5月18日(土)、栗山前館長による「更科日記の旅-古代の交通制度を考える-」。ともに現在申込み受付中です。お申し込みはこちら(行事案内が開きます。Webフォーム、または往復はがきでお申し込みください)まで。