博物館で働いている最大の利点は、他の学芸員の展示を日常的に見られることです(笑)。
あたりまえですが、自分の展示より楽しい。

いま、受付に近い寄贈品コーナーというところでは
自然系(地質・生物・天文)の新着資料を紹介しています。

写真:コーナー全容

あっ、コゲラの巣だ。

写真:コゲラの巣

メジロやシジュウカラと同じくらい小さな鳥が、
あんなに大きな穴を樹にあけるなんて、すごいと思いませんか?
しかも穴の形、みごとにまん丸です。

寄贈者の方は、お庭の木を伐採するにあたり
この巣があったので、上下二か所で切って、ご寄贈くださいました。
ありがとうございます。
資料の価値はそればかりではありませんが
みなさんの「知らせたい」気持ちも、大切にしていきたいです。

アマサギの骨格標本。
胸のあたりの繊細な骨組みが美しい‥
いや何より、首の形すごいな

写真:天文のコーナー

天体写真は、学芸員よりレベル高いかも‥
ああ、ダイヤモンド富士、馬入のサンライフアリーナで撮られたのですね。
近くにはお花畑や
囲碁の女流棋聖戦が毎年行われるホテルの
古風な教会建築もあるところです。

地元で撮られた写真は
撮影者をつつむ情景も想像できて、楽しい
馬入川をわたる潮の香まで感じます

いや、秀逸は

写真:漂着軽石コレクション

浜の漂着軽石コレクション。よくぞ軽石ばかり選んで‥
採集された方の、貴重な採集記録とともに展示されています。
これこそ、集めた方の姿が目に浮かび
その方が感じていらっしゃった
ドキドキ感、ワクワク感
まで、伝わってきそうです。
こういう展示物、大好きです。

寄贈いただいた博物館資料は
品物の学術的・教育的な価値と一緒に
それをお持ちだった方の気持ちも、後世に伝えます
地域博物館の収蔵庫は
地域のみなさんの気持ちも 満タンです

他にも驚きや共感がいっぱいの
新着資料展(自然分野)は
5月12日(日)までごらんになれます。
さらに、次には、人文分野の新着資料をご紹介する展示が続きます。

どうぞご期待ください。