去る2020年11月16日(月)9時27分(日本時)、野口聡一さん他3名の宇宙飛行士が搭乗した米国スペースX社の有人宇宙船クルードラゴン(Crew-1)が打ち上げられました。打ち上げは無事に成功し、翌17日の昼過ぎには国際宇宙ステーション(ISS)に到着、宇宙飛行士の皆さんはISSへと乗り移りました。野口さんたちはこれから半年間ISSに滞在し、様々な実験に従事します。

さて、野口さんたちが乗るISSは地上からも見ることができます。JAXAのウェブサイト“「きぼう」を見よう”HEAVENS ABOVEというサイトから、どこでいつISSが見られるか調べることができます(ただし一週間くらい前にならないと情報が出てこないのでときどきチェックする必要があります)。明るさは時と場合によりますが木星より明るく見えることもしばしばで、飛行機とは違い点滅せずにゆっくりと夜空を動いていきます。

実は、ここ数日、日本国内でISSが見られる日が続きます。昨日も18時20分前後に南西の空を昇っていくISSが日本の広い範囲で見られ、平塚では木星と土星の間をすり抜けていく様子を捉えることができました。野口さんが地球に帰還するのは来年夏。それまでにチャンスは何回もあります。ぜひ彼が滞在中のISSを見上げ、手を振ってみてください。

平塚市博物館の屋上で撮影したISSの軌跡(2020年11月18日18時19分撮影)
線状に写っているのがISS、その右側に見える明るい星が木星、左側に見えるやや明るい星は土星。