昨日、日本各地で全国一斉プラネタリウム100周年フィナーレ・イベントが開催され、平塚市博物館も加わりました。

全国30施設を繋いで開催された当イベント、平塚市博物館ではオリジナルイベントを加えた2部制で行いました。

前半は、プラネタリウムで100年間の星空・宇宙を振り返りました。1925年5月7日のドイツの星空から始めて宇宙に関する出来事や天文現象をプラネタリウムで再現、天文現象は特に参加者の皆さんの記憶に残っている可能性が高い1970年代以降を中心に投影しました。下の画像は2012年5月21日に起きた金環日食。博物館の屋上では金環になりませんでした(泣)

後半は全国30の施設を繋いでのオンラインイベント。これだけの施設の担当者が一堂に会した様子は圧巻でした。

プラネタリウム100周年を振り返りや世界からのメッセージ紹介、プラネタリウムクイズ大会など楽しい企画が盛りだくさん。特にクイズ大会では各会場の皆さんに拍手で答えていただきつつルーレットで回答館を選ぶ趣向だったのですが、2問目(クイズは全2問)でまさかの平塚市博物館が指名されてしまいました(笑)まさか当たるとは思っていなかったので、いきなりの指名、緊張しましたが、会場は大いに盛り上がりました。

そしてメインディッシュとなったのが、全国22の施設をオンラインで繋いで、同じ星空を順に解説していくというリレー投影。しかも、80年ほど前の日本最初のプラネタリウム施設・大阪市立電気科学館の台本(下画像)を元に各館がアレンジして構成した内容という、非常に豪華な投影でした。おそらく世界的に見ても初めてに試みだったのではないでしょうか。平塚市博物館は、白井市文化センタープラネタリウムからバトンを受け取って北斗七星のパートを担当、さいたま市宇宙劇場へとバトンを渡しました。参加者の皆さんは、日本中の解説員の話が十数分で一気に聴けるという、なかなか稀有な経験ができたのではないでしょうか。話す方としては、バトンを途切れさせないよう、緊張感が半端なかったですが(笑)

最後に日本プラネタリウム協議会プラネタリウム100周年実行委員長の井上毅さんから、参加者へ、配信を見ていたすべての人にバトンが渡され、大団円となりました。

このような全国の施設を繋いだオンラインイベントはなかなかできるものではありませんが、次の機会があれば、また平塚市博物館として参加したいですね。なお、イベントの様子はYouTubeでアーカイブとして見ることができます(こちら)。リアタイできなかった方もぜひ!