五領ヶ台貝塚は、公所断層帯によって隆起した、大磯丘陵東縁の崖の上にあります。

 「相模川流域ジオツアー入門」は、相模川流域を中心とした地域の地形や地質、そこに根付いた人々の文 化や歴史について、直接その目で観察することで学ぼうという企画です。今年度の第3回は、金目川水系の河川や、断層がつくった地形を観察しました。

 日向岡から広川にかけて、南北に直線的に走る崖は、公所断層帯によってできた地形です。これらはB級活断層ですが、過去にいつ活動したか、次にいつ活動するかは詳しく分かっていません。

 崖より東は、5000~6000年前は浅海が広がっていた場所です。その後海が退き、陸地になっていくと、金目川水系の河川が流れるようになりました。現在水田が広がる金目川沿いの地域は、大部分が金目川の氾濫原です。これは金目川が過去に何度も氾濫したことを示しています。

纒緑道は、金目川の氾濫から集落を守るために築かれた控え土手の名残です。