4月27、28日に開催された博物館こどもフェスタ、両日ともに行われたプラネタリウム投影の様子を紹介します。

こどもフェスタの2日間のプラネタリウム投影は「こどもフェスタスペシャル」と題し、学芸員ではなく様々な方がゲストとして投影するスタイル。当館の投影アシスタントである学生さんや番組に出演してくださっている声優の卵、プロの方まで今年の投影者は百花繚乱といった感じでした。

当然、内容も千差万別。
高木さんは、当館に導入されていながら普段はあまり使われていない「ユニビュー」というデジタルプラネタリウムのシステムをふんだんに活用、宇宙の果てまで飛びつつ、宇宙と人のかかわりを考えさせてくれる内容でした。
桑江さんは、当時の星空に加え、プラネタリウムが誕生した1923年10月21日のドイツの星空も投影。緯度による星空の違いなども紹介しつつ、プラネタリウムの機械としての魅力も語ってくれました。
伊勢上さんは、今回がプラネタリウムの投影初挑戦。北斗七星や春の大曲線など、その日の夜の星空をふんだんにお話ししてくれました。
枡本さんは、彗星をテーマとした投影。デジタルプラネタリウム「ステラドーム・プロ」を活用し、今秋に明るくなると期待されている紫金山-アトラス彗星がどう見えそうかを説明しつつ、過去の様々な彗星を紹介していました。
松下さんは、宇宙と音楽のかかわりをテーマに、自ら投影中に前に出てバイオリンを演奏するというアクロバティックな動きを見せてくれました。近年、当館ではプラネタリウム・コンサートを実施できていないので、満天の星を見ながらバイオリンの生演奏を聴く体験、子どもたちには新鮮だったのではないでしょうか。
辻本さんは、「なぜ?」をテーマに子どもたちとやり取りをしながら投影を進めていくスタイル。春の星空を背景に、さまざまな「なぜ?」が飛び出し、子どもたちも声を出して参加できたことで楽しめたようです。

プラネタリウムで練習中の松下さん

子ども向けの投影、ということで皆さん苦戦している人も多く、内容が難しくなって飽きさせてしまった場面もありましたが、今回の経験をまたぜひ別のところで活かせてもらえればと思います。