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自然探偵、生きものの死を語る<タイトル> 平塚市博物館公式ページ

 
自然探偵シルエット    自然探偵の「モミジかカエデか」


物子「探偵、探偵。教えてほしいことがあるの。」
博「そう、クラスでもめてるんだよ。」
探偵「何がどうしたって?順に話してごらんよ。」
物子「ええとね、校庭に1本の木があって、それに『モミジ』という名札がついているわけ。それにクレームがついたのよ。」
博「文句を言い出したのは、平君なんだけど、『モミジは紅葉のこと、木の種類としてはカエデといわなくちゃいけない』と言うんだよね。」
物子「理科の授業中に急に言い出したもんで、先生もあわててね。『みんなで調べてごらん』って逃げたわけ。」
博「図書室に行って図鑑を調べたら、モミジという種類もカエデという種類も見つからなくて、それで相談に来たんだ。」
探偵「なるほどね。平君の言う通り、秋の終わりに木の葉が赤くなったり黄色くなるのを、どれも『もみじ』というけれど、きれいに紅葉が見られる高い山に行くと、その紅葉の主役になる木のグループがあって、それがカエデ科の木だ。」
物子「科というと、仲間ということ?」
探偵「その通り。カエデ類と言ってもいいね。全国では40種類くらいのカエデ科の木があって、どれもきれいな『もみじ』になるよ。それぞれ、種類としては『なんとかカエデ』と名前がついているけど、ただカエデという種類はない。図鑑で見つからなかったのはそのせいだね。」
博「じゃあ、平君の言ったのは正しいということなの。」
探偵「ややこしいことにね、そのカエデ科の木に『イロハモミジ』という種類があるんだ。この種類は一番普通に見られる種類で、たぶん校庭にあるのはこれだと思う。つまり『カエデ科 イロハモミジ』という名札をつけるのが一番正確だね。」
物子「カエデ科のイロハモミジか。なぜ、イロハと名前がついたの?」
探偵「葉っぱが、だいたい7つにきれこんでいるので、それをイロハニホヘトと数えたんだ。」
博「平塚では、何種類のカエデ科の木があるの?」
探偵「湘南平や土沢地区でよく見られるのは、イロハモミジとエンコウカエデの2種類、あとはめったに見られないのが3,4種類かな。でも丹沢に登ると、20種類近く観察できる。今日は、その見分け方を伝授(でんじゅ)しようか。」
イロハモミジの紅葉
  → カエデ科の特徴
  → 葉が3枚にわかれるカエデ
  → 葉にきれこみがないカエデ
  → 葉が浅く3つにきれこむカエデ

  → 葉が5〜7にきれこむカエデ
  → 葉が9以上にきれこむカエデ
  → 鋸歯(きょし)がないカエデ

<右の写真:紅葉したイロハモミジ>

<葉の標本については、中村静男氏、内野郁夫氏のご協力を得ました。また、見分け方の図は『湘南の樹木』(平塚市博物館ガイドブック/絶版)の図をアレンジして用いました。>


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