わたしたちは「相模川流域の自然と文化」をテーマに活動している地域博物館です

集団のねぐら 1

野鳥の観察 (7.休息と睡眠)

集団のねぐら 1


ハクセキレイやムクドリ、スズメの幼鳥、カラス類などは特に大きな集団でねぐらをとる鳥です。ハクセキレイは、夏の終わりから冬にかけて、橋桁、建物の屋根、街路樹などをねぐらに使います。橋桁のねぐらは個体数が多く、相模川の馬入橋のねぐらは約2500羽が集まっています。
ムクドリは秋から冬に大群を作り、竹薮やよく茂った林をねぐらにします。個体数は数万羽に達することがあり、もっとも大きなねぐらを作る鳥です。

90 集合したムクドリ

90 ねぐらの上を飛ぶカラスの群れ

ハシブトガラスとハシボソガラスは共同のねぐらを持ち、神奈川県では常緑樹の多いよく茂った林がねぐらに使われます。数は多い所で2000羽程度です。
スズメの幼鳥は夏の終わりから秋にかけて竹薮や街路樹などをねぐらとし、雀のお宿と呼ばれるのはそうした場所のことです。この時期にも成鳥は集団ねぐらに入らず、軒下などをねぐらにしています。群れている幼鳥はやがて移動してしまうらしく、冬には集団ねぐらはなくなってしまいます。
ツバメは夏から初秋にかけて、ヨシ原に集団ねぐらを作ります。多いところでは数万羽が集まることもあります。近年、各地で広いヨシ原がなくなりツバメのねぐらも観察しにくくなりました。

91 ねぐらに集まったコサギ
★水鳥の集団ねぐら
コサギやダイサギはよく茂った林をねぐらにし、多いところでは2〜300羽が集まります。同じねぐらを昼間はゴイサギが使うこともよく見られます。サギ類は秋冬のねぐらと同じような環境で繁殖し、コロニーを作りますが、コロニーの方がねぐらよりも規模が大きいのが普通で、秋冬のねぐらがいくつか統合された形になります。ただし、神奈川県ではサギ類が営巣できる条件を持った場所が少なく、繁殖期のコロニーも小規模のものしかありません。
ユリカモメは、川でもよく見られますが、夕方になると下流に向かい、海上に出て夜を過ごすと考えられています。どのくらい集合しているかは明かではありませんが、夕方の動きを観察したところでは、数百羽から数千羽が1ヶ所に集まって寝ている可能性があります。


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