わたしたちは「相模川流域の自然と文化」をテーマに活動している地域博物館です

平塚市博物館/日食の観察

平塚市博物館公式ページ

日食の観察(2009年6月27日)


ピンホールを用いた日食の観察 写真1
ピンホールが投影した太陽像 写真2
影を作った街灯 写真3
太陽像2 写真4
電線の影 写真5
7月22日に日食があります
日本の南海上を皆既日食帯が通るため
皆既日食がマスコミの話題になっています・・が
平塚では10時ころから12時半ころまで
部分日食に終始します
部分日食の観察では 太陽の直視は目を傷め、とても危険です
そこで、写真のように
ピンホール(1〜2mmの小さな穴)を通した光を
距離をおいた 別の白い紙に映して
観察するとよいでしょう

バスカードや テレフォンカードが使えます。
当日 手帳にはさんで持ち歩けば
どこでもさっと取り出して 日食観察ができます。
1mmくらいの穴なら、50cm程度離せば
開いた手帳に太陽の形を映すことができます
(近すぎると穴の形が映るだけになります)

さて 写真1は 4つの穴をならべた厚紙です。
これで ひと足お先に部分日食の観察をしてみました。
ただし太陽を隠したのは 月ではなく 公園の街灯です。

穴の一つは、影の外(日なた)に
ひとつは 影の中におきました。
中間のふたつは 影のボケた部分に位置しています。
すると、映じた太陽像は(写真2)

日なたの穴からの光は
まるい太陽を映しました。

ボケたところにある穴からの光は
影の濃さに応じて 欠けた太陽になりました。
部分日食です。

そして、完全に影の中にある4つめの穴は
太陽の光を映しません。
おお!皆既日食!(でも、コロナは映りません)

見掛け上も この街灯は
太陽よりだいぶ大きかったので
皆既日食の地域が 月と太陽の場合より広いのですね。
(写真3−注意:危険なので太陽を見上げてはいけません)

日食当日、地球の上を月の影がよぎって行きます
予報(例) で見かける  皆既日食になる地域 の細い帯は
太陽が完全に隠れる 影の濃い部分です
部分日食の地域は
影のボケた部分が通ります

さて、写真4は 何でしょう?

太陽の中を縦によぎっている影は
電線です。

電線は細いので
影に濃い部分がなく全体にボケています。(写真5)
太陽が両側にはみだした 金環日食のようなものなのです
ただし もっと電線の近くなら 皆既日食になったはずです(残念?)

ピンホールが太陽像を作る原理は
前にご紹介したように
木漏れ日の形にも現れます。
ただし 木によって
ピンホールを作るのが上手な木(変な言い方ですが)と
そうでない木があるので
あらかじめ 晴れた日に
まるく映っている木もれ日をさがしておきましょう



「いつもの星空」へ
平塚市博物館トップページへ



平塚市博物館 254-0041 神奈川県 平塚市 浅間町12-41
電話:0463‐33‐5111 Fax.0463-31-3949
ページの先頭へ