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平塚周辺に見られる過去の液状化跡
■平塚周辺に見られる過去の液状化跡
平塚周辺では、1923年の大正関東地震により甚だしく液状化したようです。相模川や花水川・金目川沿いの堤防は特に被害が激しく、亀裂・崩壊・陥没が生じ、神田では波を打ったようにうねったところもありました。市域のあちこちに亀裂が走り、馬入橋が落橋したのも液状化によるものと思われます。この地震で現れた茅ヶ崎市下町屋の旧相模川橋脚は、液状化により地下から古い橋脚が浮き上がってきたものです。現在この旧相模川橋脚は保存処理が施されています。1703年の元禄地震では古花水で泥が吹きだしたという記録が残っています。
この他、遺跡の発掘調査の際に、古い地震による噴砂の跡や地割れの跡が見いだされています。新町の構之内遺跡でみられた亀裂や遺構のブロック化も、液状化によって生じたものと推定されます。台地のローム層中にも液状化によるローム脈が知られています。過去の液状化地点を調べると、相模川や金目川に沿う自然堤防、旧河道、後背湿地、砂州砂丘の縁辺などに液状化が数多く発生していることがわかります。砂丘中央部ではほとんど発生しておらず、むしろ、より細粒な泥質な堆積物からなる地形で多いように見えます。
▲液状化により浮き上がった旧相模川橋脚 (茅ヶ崎市下町屋) |
▲遺跡で見られた液状化によると思われる平安時代の道路状遺構の段差(平塚市新町 構之内遺跡) | |
▲液状化による噴砂跡(平塚市四之宮 稲荷前A遺跡) | ▲金目川堤防の液状化被害 | |
▲5万年前に起こった三浦軽石層の液状化(茅ヶ崎市下寺尾)下位の軽石層が上位の東京軽石まで突き上がる | ▲大正関東地震の側方流動による堤防の地割れ (平塚市鈴川) |
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