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月齢1の月を見るには

ガイドブック 星空博物館 (第2章 太陽と月の現象)

月齢1の月を見るには

平成15年3月発行

 月齢は新月を0とし、1日ごとに1ずつ増えて行くものです。月齢1とはつまり新月の翌日の月ということになります。このような細い月は太陽に近く(角度で13度前後)、なかなか見られません。日没直後低空にあり、すぐに沈んでしまいます。
 ただし、条件さえうまくそろえば、絶対に見えないというほどでもありません。条件とは ・低空まで晴れて透明度が良いことこれに尽きるでしょう。また、月が少しでも高い方が有利です。太陽からの離角(見かけ上の距離の開き)が同じだとしても、どちら向きに離れるかによって、日没時の高度に差が生まれます。大まかにいうと、夕方、西の空に見える月は、春分のころは上に向かって離れ、秋分のころは南に向かって離れます。ですから、天文的な条件としては春の方が良いことになります。
 反対に、明け方見える、新月直前の月は、秋の方が高く見えます。これは、金星や水星など内惑星の観察にもあてはまります。
 しかし、実際には、季節に特有の天候も考え合わせるべきでしょう。平塚では概して3月下旬〜4月上旬は天候が悪く、透明度も良くないので、1〜2月や5月のほうがチャンスが多いかもしれません。

月齢1.4(左上の星は金星)





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