火星大接近 2003 (火星の素顔 探査機の画像から)

火星のグローバルイメージ

平成15年秋季特別展図録 平成15年10月発行

 地球から見た火星は、ほぼ太陽光が真上から当たっている時を見ていることになります。月でいうと満月の状態です。したがって影のない、のっぺりとした、濃淡模様になります。
 探査機は太陽と同期した軌道上を回りながら、火星面全体を南北に長いたくさんのモザイク写真から合成して全体の画像を作ります。したがって探査機が撮った火星のグローバルイメージは地球から見た火星とはちょっと異なった、どの地域もほぼ午後2時ころの太陽の影のついたイメージになっています。

USGS

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 マリナー9号のデータから作成された詳細な地形図。東西半球と南北極地方のもの。
地上から望遠鏡で見たときの模様が書き込まれている。

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