火星大接近 2003 (火星へ行った探査機)

火星初のローバー(火星面探査車)

平成15年秋季特別展図録 平成15年10月発行

 マーズ・パスファインダーは、1996年12月に打ち上げられ、1997年7月4日に火星に到着し、観測を開始しました。バイキングから20年も経っていました。その間、火星にはアメリカ、ソビエトが探査機を送っていたのですが、みなさまざまな理由で失敗してしまったのです。
 マーズ・パスファインダーの特徴は小型の火星面探査車ソジャーナを積んでいったことです。ソジャーナは火星の地表や岩がどのような物質でできているかを調べるための機器を搭載しています。ソジャーナは都合100mの距離を動いて、いくつかの岩の分析をしたり、画像を撮影したりしました。本体(着陸機)は、火星の生命探査に情熱を注いだ天文学者、カール・セーガンの名前をとって、カール・セーガン基地と名づけられ、カメラや気象観測装置などで火星の地表や気象を観測しました。

マーズ・パスファインダーの小型火星面探査車ソジャーナ NASA