火星の軌道半径は地球の軌道の1.5倍程度なので、接近時は地球との距離が8,000万km前後になりますが、遠い時は3億7,000万kmにもなってしまいます。このため接近した時とそうでない時で明るさや見える大きさが大きく違ってしまいます。2年ちょっとの周期でやってくる接近が観測の好機です。 | |
火星面
火星の南極と北極にはドライアイスや氷の白い輝きが見られます。これを極冠(きょくかん)と言います。冬にあたる極では極冠が大きくなり、夏に当たる方の極冠は小さくなったり消えてしまったりします。 火星の表面にはこの他に薄暗いもようが見られます。大シルチス、アキダリア海、子午線湾などの名前がつけられています。 火星には四季があり、大規模な砂嵐や、朝もやのような現象が観察されることもあります。 | |
火星 1988年8月28日 南極冠が白く輝いています。黒っぽい模様はマーガレット湾、左の方の爪形が子午線湾です。 | |
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火星 大接近の火星(1988年10月1日) この時の最接近は9月22日でした。上の写真より南極冠が縮小しています。 | |
火星1990年11月2日 1988年の接近よりは遠く、1992年よりは近い、中接近でした。暗く目立つ模様は大シルチスです。 | |
火星 小接近時(1992年12月26日) 下のふちに白っぽく北極冠が見えています。 |