わたしたちは「相模川流域の自然と文化」をテーマに活動している地域博物館です

9月の星空

平塚の星空 (星空の12ヶ月)

9月の星空

最終更新 1998年5月

 上旬は夏の名残の残暑、中旬からは秋の長雨、という季節の変わり目に当り、天候が安定しない時期です。しかし、晴れ間を見つけて気をつけて南西の空を見ると、今にも沈みそうなさそり座を見つけたりできます。かわりに南の空には西よりからいて座、やぎ座、みずがめ座、と並びます。いて座は天の川の太い流れの中で六つの星が作る小さなひしゃくの南斗六星が目立ちますが、やぎ座、みずがめ座は街中ではちょっと分かりにくいかも知れません。やぎ座は三等星が作る逆三角、みずがめ座はベンツマ−クのような星の並びが目印になります。そして、南の空低く輝く星は秋の星座のたった一つの一等星、ホ−マルハウトです。低いところに見えているため、二等星くらいの感じにしか見えないことが多いのですが。頭の上の空高くに、はくちょう座のデネブが白くややひかえめに輝きます。南西の空高くにはわし座のアルタイル、西の青白い星はベガ、これら七夕の星とその間を南のいて座に流れるふとく明るい天の川が見られます。天の川は北から北東の空にも伸びて、カシオペヤ座のWの字を通っています。この天の川の西側が夏の星、東側が秋の星と見ることができます。西の空のにぎやかさに比べて東の空はさびしい感じがしますが、星空の秋も季節を物語っているようです。

9月の星空
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