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植物を食べる

野鳥の観察 (4.食べる)

植物を食べる

ガイドブック14 野鳥の観察 平成7年3月発行

栄養価の高い餌を必要と鳥は、植物も餌として利用していますが、その利用する部分は果実や種子、冬芽、花蜜のように栄養分が集中した部分がほとんどです。葉は、セルロースが消化できない鳥にとっては大量に食べないと必要な栄養が得られないので、ほとんどの鳥から敬遠されているのです。しかし、キジ類は比較的多く、草や木の葉を食べ、またハクチョウ類やカモ類は水草をよく食べます。ヒヨドリは、キャベツなどの葉や、コブシなどの花弁をよく食べますが、これは小鳥類としては例外的な習性といえるでしょう。
また下等植物を食べる鳥も少なく、身近な鳥ではアオノリなどの藻類を食べるコクガンやヒドリガモをあげることができるくらいです。世界的に見ると、藍藻類を主食とするフラミンゴ類、コケも食べる繁殖期のガン類などをあげることができます。
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 餌になる植物  食べ方  食べる鳥の例 ※追加してみよう
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果肉のある    丸飲み    ムクドリ
丸い実(ムクノキ・・・) 種子を割って イカル
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果肉のある
 大きな実(カキ) つついて ツグミ
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果肉のない   ついばんで スズメ
 実(ススキ・・・)
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 冬芽      ついばんで  ウソ 
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 花弁 ついばんで ヒヨドリ
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 木の新芽 ついばんで ヤマドリ
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草の葉 ついばんで  キジ
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水草 ついばんで  マガモ
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海藻 ついばんで  ヒドリガモ
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花の蜜     吸って    メジロ 
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樹液      吸って    メジロ
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