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餌の調理 1

野鳥の観察 (4.食べる)

餌の調理 1

ガイドブック14 野鳥の観察 平成7年3月発行

口に歯がない鳥は、とらえた餌を丸飲みすることしかできません。そこで、大きすぎたり、飲み込みにくい餌は形を整えてから飲み込みます。そのための行動を、ここでは調理として紹介します。

P38-1
★叩きつけ
カワセミやヤマセミは捕らえた魚が元気がよいと、岩や枝に勢いよく叩きつけ、弱らせてから飲み込みます。叩きつけるのによく使われる場所があり、そこには魚の鱗がたくさん残っていることがあります。魚をとる他の鳥ではこうした行動が見られるでしょうか。

P38-2
★足もぎ
チュウシャクシギは干潟でよくカニを捕らえますが、ヤマトオサガニのような大きなカニだと、まず足をくわえて振り回して足をもぎ、次に反対側の足を同じようにもいでから、最後に胴体を拾って飲み込みます。潜水してカニを捕らえるシノリガモも同じような方法を使います。

38 アオバクズの食べ残し
★翅もぎ
アオバズクはカブトムシのような甲虫類や大型のガをよく捕らえますが、巣の雛に与える餌はその場で翅をもぎ、胴体を運んでいきます。アオバズクの狩場には、そうした虫の翅や頭がたくさん残されています。

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