わたしたちは「相模川流域の自然と文化」をテーマに活動している地域博物館です

かくれているものを

野鳥の観察 (4.食べる)

かくれているものを

ガイドブック14 野鳥の観察 平成7年3月発行

鳥が餌にしている小動物の中には、石や落ち葉の下に身をかくしているものも多くいます。そうした動物を見つけだすために、どんな行動が見られるでしょうか。

P37-1
★石転がし
キョウジョシギは春秋に干潟や岩礁に渡来する旅鳥ですが、面白い採餌方法を得意にしています。石でも木切れでも、地面に落ちているものを見つけると、くちばしをテコにしてくるっとひっくり返し、その下の餌を見つけるのです。その
習性から英語では「turnstone」と呼ばれています。カラスでもくちばしを使って石を転がすことがありますが、相模川河口で観察された例では、石を手前に転がしていました。

P37-2
★落ち葉返し
林の中では、くちばしで落ち葉をはねのけてその下にいるミミズなどを探す鳥がいます。ツグミ・アカハラなどの大型ツグミ類はその採餌法を得意にしています。この採餌をしている時は、ガサガサとかなり大きな音がします。
キセキレイは、渓流の水辺で岩の上の落ち葉を1枚づつくちばしでつまんでどけていることがあります。

☆チェック☆37表

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