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潜る

野鳥の観察 (3.泳ぐ)

潜る

ガイドブック14 野鳥の観察 平成7年3月発行

水鳥の中には全身で水中に潜って餌をとる種類が多くあります。アビ類・ウ類・ウミスズメ類・カイツブリ類・海ガモ類・アイサ類鳥などで、ミズナギドリ類にもよく潜水する種類がいます。外国の鳥ではペンギン類が潜ることにもっとも適応した体の作りを持っているグループです。こうした鳥たちはどれも魚をおもな餌にしており、カニ・エビ・貝などを食べる種類もあります。
水鳥が潜っている姿を直接見るチャンスはめったにありませんが、近年、水族館でウミスズメ類などを飼育するところが現れ、潜水のようすを間近に観察することができます。
潜水する時に、ウミスズメ類は翼のみを使って水中を飛ぶように潜り、海ガモ類はみずかきと翼の両方を使います。鳥の潜水能力は想像を上回るものがあり、アビ類では50m、ペンギンでは100m以上潜ることが知られていま
す。
★カワガラスの潜水
小鳥類の中でただ一つ水に潜る能力を持った鳥がカワガラスです。カワガラスは山地の渓流にすみ、 水に入って川底を歩くように移動することができます。そうしてカワゲラ・カゲロウなどの水生昆虫餌にしています。

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