わたしたちは「相模川流域の自然と文化」をテーマに活動している地域博物館です

イヌビエ

湘南の種子植物 (イネ科)

イヌビエ

最終更新 1998年5月

Echinochloa crus−galli 
(イネ科)
イヌビエは低地に広く分布する一年草だが、変異に富みその分類はなかなか困難である。本地域のものは生育地、出穂期、大きさ、葉や穂の色、葉の縁の肥厚の程度、芒の有無、小穂の大きさ、小穂の第一包穎の大きさと第3穎(第1小花の護穎)の革化の有無などの特徴によって、イヌビエ(ケイヌビエ)、タイヌビエ、ヒメイヌビエの3群に整理できる。イヌビエは川岸や休耕田のような湿地に群生し、大型で葉の縁はあまり厚くならない。主に8〜9月に穂を出し、小穂はしばしば紫色を帯び、またしばしば長い芒を持つ(ケイヌビエ)。第3穎は革化しない。低地全域に分布し多い。

イヌビエの水田から伸びた穂

イヌビエ分布

ケイヌビエ



ページの先頭へ