昔のお祭りは青年達が大活躍しました。芝居師との交渉、神楽殿の設営、ムシロ集め、おにぎりとお煮染め集め、ヨミヤは夜通し太鼓を叩き、本祭りは夜中まで神輿を担いでと、準備から後片付けまで一週間ぐらいお祭りに係りっきりだったそうです。一年間のエネルギーをすべてお祭りに注ぎ込んだかのようでした。戦争が激しくなるとお祭りは自粛されますが、戦後に落ち着きを取り戻すと、また盛大になりました。ところが昭和30年代後半から、お祭りは急速に衰退していきます。勤め人の増加、青年団組織の解体、娯楽の多様化など理由は様々ですが、太鼓も叩かなくなってしまったのです。 |