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神仏のお膳

食の民具たち 平成16年冬季特別展 (9 酒と神仏の器)

神仏のお膳

図録 平成16年1月発行

 写真153正月のお供え餅は、半紙にのせる。暮についた餅をお供えに丸めて重ね、麹蓋に入れて保管しておいたものを元日の朝に家の神々へ供える。
 写真154は神の膳にオズッキをのせ、切り餅と大根のシタモリを盛り、家の神々へ供える。
 写真155は三ノ宮比々多神社の祭礼で、神戸の行在所で神輿に供える祭壇。三方に果物、瓶子、お供え餅、野菜を供えている。
 写真156は稲荷社殿の内部。高足膳に狐と宝珠のセトモノをのせて供える。手前は初午に稲荷へ供えた赤いご飯を入れた藁のツトッコ。
 写真157は雛飾りの前にお膳を置き、菱餅、桜餅、アラレを供えている。
 写真158は盆棚の供え物。高足膳にナスとキュウリの牛馬、ミソハギと水を入れた皿、ナスのアライアゲを里芋の葉にのせる。里芋の葉にアンコロ餅と白い餅をのせる。卓袱台下の小皿はアンコロ餅を入れたムエンサンの飯で、お精霊さんと同じ供物を三度三度無縁仏に供える。
 写真159は幸町の海宝寺のお十夜法要の際に設えてあった施餓鬼棚の一部。親椀にご飯のお高盛り、汁椀に豆腐の汁、高坏に沢庵、平椀に椎茸と人参の煮しめ、壺椀に煮豆?を盛り、箱形膳にのせて供える。
 写真160は葬儀後に墓前に供えられた枕飯と枕団子。飯茶碗にご飯のお高盛りと一膳箸、汁椀に汁物、皿に枕団子、ミカンとバナナ、水を足付の白木膳にのせて供える。

行在所(あんざいしょ) 瓶子(へいし) 施餓鬼(せがき)






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