寺院や墓地などで「三界万霊」と彫った石塔を見たことのある人は多いと思います。この地区でもこの言葉を刻んだ塔が6基確認できています。年代順では、薬師院の地蔵に「為三界万霊六道四生有縁無縁等也」と彫った貞享3年(1686)のものが古く、次いで阿弥陀寺境内の天明4年(1784)の塔、大鷲神社境内の寛政6年(1794)の塔、上平塚の薬師堂境内の寛政7年(1795)の塔、大鷲神杜境内の安政2年(1855)の塔、宝善院境内の昭和52年の塔の順になります。写真の薬師堂境内の塔は、台座に「三界萬霊」とあり、上の樟石には「奉称念仏二億六百萬遍 村中安全供養塔」などとあります。
万霊塔というのは、この世に生命のあるものの霊をこれに宿らせ、回向することによって万霊を供養することを目的にしています。三界というのは、欲界、色界、無色界、あるいは、仏界、衆生界、己界のことであるといわれています。 | |
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