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東中原G遺跡

平塚の遺跡

東中原G遺跡

ひがしなかはらGいせき

最終更新 1998年5月

東中原に所在し、砂州・砂丘に立地しています。平成2年の調査では住居址10軒、掘立柱建物址2棟、土坑13基、ピット278本、溝状遺構32条が発見されました。掘立柱建物址は8世紀、竪穴住居址は8・9世紀の時期に造られたことがわかりました。注目すべき遺構として、8世紀初頭の大形の溝状遺構があります。規模は幅6,20〜8,20m、深さ1,80〜2,55m、確認した長さ31,20mです。建物や土地を区画した溝としての性格より、用水路としての機能が考えられます。また、国府造営期に絡んだ運河的な性格も考えられます。遺物は土師器、須恵器、灰釉陶器、銅鎔裏金や馬具の兵庫鎖が出土しています。相対的に居住空間として捉えることができます。この遺跡は官衙域に入る可能性があります。

東中原G遺跡_南側全体写真

東中原G遺跡_1号溝状遺構

東中原G遺跡_2号堀立柱建物址と住居址

東中原G遺跡_10号住居址


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