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自然探偵と屋上のタネ/探偵の推理

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探偵の推理


物子「タネの種類はだいたい分かったけど、屋上にそれを運んだ犯人は誰なの?」
探偵「タネの中にミズキがあったね。ミズキが熟すのは10月くらいだ。カラスウリもあったから、このタネが運ばれたのは、もう少し遅くて11月くらいかもしれないね。いずれにしても、もう2ヶ月以上たっているから、糞のようなものに入っていたのが、雨で洗い流されてタネだけが残った、そういう可能性が高いね。」
博「なるほど。これだけまとまっているっていうことは、一つずつ運んだはずはないよね。」
探「もう一つ、気になるのはタネのとなりにあった、ビニールの切れっぱしだな。まとまった形をしているということは、タネと一緒に動物に食べられたものの可能性が高いと思う。」
物「ビニールを食べたということは、ゴミあさりでもしたっていうこと?」
探「そう、それはおおいにありうるね。じゃあ、木の実も食べるし、ゴミもあさるというと、どんな動物を思い浮かべる?」
博「もしかしてカラスじゃない?」
物「あっ、私も今そう言おうと思ったのに。」
探「高いビルの屋上にあったというのも、カラスにあてはまるね。」
物「そういえば、友達もそのビルのあたりでよくカラスが群れているって言ってたわ。」
探「タネは、糞が洗われた可能性もあるんだけど、ビニールの方を見ると、そうじゃない気がするね。カラスは、食べたものの中で消化しにくい物を口からはき出すことがあって、それをペリットと呼ぶ。僕の推理は、犯人はカラス、屋上にとまったカラスがペリットをはき出して、それが雨で洗い流されてタネやビニールだけが残った。そんなところかな。」
物「ありがとう、探偵。これで友達に胸をはって報告できるわ。」
探「ところで、物子ちゃん、その友達に話しておいてほしいんだけど、こういう写真をとるときは定規とか、10円玉のように大きさの分かるものを一緒にうつしておくと役に立つよ。」
物「探偵のとった写真だって、大きさの分かるものが入ってなかったじゃない。人に言う前に、自分で実行してよ。」
探「うっかり忘れたんだよ。今回は物子ちゃんにだいぶつっこまれたね。」

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