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自然探偵と冬も緑の草たち<ヒガンバナ> 平塚市博物館公式ページ

    ヒガンバナ<冬だけ茂る多年草>

ヒガンバナの葉 ヒガンバナの生活史

物子「この葉っぱならよく知ってる。ばさっとまとまって生えているのよね。」
博「秋に花が咲いた後、伸びてくるんだよね。」
探偵「その通り、このヒガンバナの場合は、夏は葉がなくて、冬だけ葉が茂る点がほかの植物と大きくちがっているね。球根はずっと生きているから、これもやはり多年草だ。」
物子「前に根もとをほってみたことがあるんだけど、球根がたくさん出てきてびっくりしたわ。」
探偵「ヒガンバナは日本では実ができないから、球根だけでふえているんだよ。ところで、ヒガンバナにちょっと似ていて、夏には枯れている草って何か知ってるかい。みんなにおなじみの草なんだけど。」
博「ふつうの草は、夏の方が青々してるよね。」
物子「こうさん、こうさん。早く教えてよ。」
探偵「それはカントウタンポポ。カントウタンポポは冬も葉があって、日だまりでは花をつけているよね。春には、もっとたくさん花を咲かせる。その後真夏が近づくと葉を枯らして根だけで夏を越すんだ。そして秋になるとまた新しい葉をつける。ヒガンバナよりも葉のない時期が短いから、気づきにくいけど、くらし方はちょっと似ているね。」
博「どうして夏には葉を落とすの?」
探偵「カントウタンポポは、茎を立てないから、夏は他の草に上をおおわれて光があたりにくいからだろうね。他の草がいきおいをなくす冬を中心に葉を広げるのが作戦というわけ。ただし、セイヨウタンポポなんかの外来種のタンポポにはこの性質がない。セイヨウタンポポが、畑まわりの土手なんかに入り込みにくい理由の一つは、そこにあると言われているよ。夏にも葉をつけていると、他の草との競争に負けてしまうんだ。」

カントウタンポポ

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