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自然探偵、生きものの死を語る<タイトル> 平塚市博物館公式ページ

自然探偵シルエット    自然探偵、動物の死を語る

物子「ねえ探偵、ちょっと質問があるんだけど。原っぱにいくといっぱいバッタがいるじゃない。モンシロチョウだの、モンキチョウだのチョウチョもたくさんいるじゃない。それなのに、死んだ虫をそれほど見ないのはなぜかしら?」
探偵「なかなか、いい質問だね。博君はなにか意見があるかな。」
博「ぼく、たぶん正解を知っていると思う。虫が死んだとしても、死体を片づける動物がいるからすぐになくなってしまうというんでしょ。」
探偵「ふむふむ、掃除屋(そうじや)説だね。とてもいい答えなんだけど、それだけでは正解とは言えないな。」 → 死体を片づける虫たち
物子「博君、自信喪失(じしんそうしつ)ね。でも、答えを一つ見つけただけ私より上か。」
探偵「物子ちゃんの疑問に答えるには、少し見方を変えてみるといいかな。人間の場合、死ぬのはどんな時だろう?」
博「まず病気でしょ。それから交通事故も多いかな。海でおぼれるかと、山で岩から落ちる場合もあるね。」
物子「自殺というのもあるんじゃない。自殺するのは人間だけだって聞いたわ。」
探偵「じゃあ、動物はどんな時に死ぬのかな?」
博「病気はやっぱりあるんじゃない。あと、寒さとか餌がないとか。」
探偵「もう一つ、人間にはなくて動物には多い原因があるんだけどな。」
物子「分かった。他の動物に食べられる場合でしょ。そうか、私の出した質問の答えもそれね。食べられてしまうから、死体が残らないんだ。」
探偵「その通り。動物の場合は、食べられて死ぬことがそうとう多い。いも虫は小鳥にねらわれるし、魚はサギにとられる。小鳥もタカにおそわれる。死んで他の動物の体に生まれかわると言えるかもしれないね。」 → 食べられて死ぬ
博「動物が死ぬ原因は食べられることだけなの?」
探偵「それだけとはかぎらない。寄生されるという場合もある。チョウの幼虫を飼っていると、小さなハチがたくさん出てきたりするでしょ。カビにおかされて死んだバッタなんかを見ることもある。急な寒さとか、はげしい雨なんかで死ぬこともある。それに、忘れていけないのは人間が原因になる場合だね。」
物子「動物も交通事故にあうって聞いたことがあるわ。」
探偵「そうだね。街の中だと、掃除屋の虫たちが少ないから、いつまでも死体が残ったりする。動物の死体をたくさん見かけることがあったら、人間のせいのことが多いから、原因をしっかりつきとめる必要があるね。」 → 人のせいで死ぬ

アオバズクの食痕
死体を見つけること、それをじっくり見ることも
自然観察の入口の一つ


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