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平成14年7月

平塚の考古資料50選

47. 平塚宿に関した文字資料(「西町問屋場」墨書土器

遺跡名 宮ノ脇遺跡(平塚市平塚字宮ノ脇)
大きさ 底径8 ㎝
年 代 江戸時代(18 世紀)

宮ノ脇遺跡から「西町問屋場」墨書土器が発見されました。この墨書土器は瀬戸・美濃系の香炉の底部に書かれており、東海道平塚宿に関連した資料であることが明らかにされました。
平塚宿の機能は公用旅行者および公用諸荷物を円滑に次の宿駅へ継ぎ立て輸送することにあります。そのために、宿の機能を運営維持するために必要な役所として、重要な役割を果たしたのが問屋場です。問屋場は西仲町に1 か所(西問屋場)と二十四軒町に1 か所(東問屋場)の2 か所がありました。問屋場には毎日、問屋一人・年寄一人・帳付三人・人足指二人・馬指二人が詰めきり、人馬の継ぎ立てや休泊についての事務をとり、必要な人馬と休泊場所を手配しました。そのために大量の物資が消耗されました。
遺跡からは多量の陶磁器が出土していることから、150 m 程離れた西(町)問屋場と関わる貴重な資料と言えます。


西町問屋場

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