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平成14年7月

平塚の考古資料50選

45. 男子のかぶりもの(烏帽子

遺跡名 坪ノ内遺跡(平塚市四之宮字坪ノ内)
大きさ 長さ30.5 ㎝、最大幅27.5 ㎝
年 代 古代末縲恍・「

坪ノ内遺跡第6 地点の古代末から中世の19 号井戸跡下層部からほぼ完存の烏帽子が出土しました。
烏帽子は、奈良縲恪]戸時代における男子のかぶりもので、時代やかぶる人などによってさまざまな形(種類)が見られます。とくに、古代や中世では烏帽子が社会的身分を示すものであったことが知られています。
坪ノ内遺跡の烏帽子は「立烏帽子」で、二つ折り状態で出土したために、全体の形状がよくわかります。生地は、イネ科の植物繊維で、その上に少なくとも4 回にわたって漆が塗布されていることが観察されています。
烏帽子は、その材質から出土資料が限られ、県内では、ほかに鎌倉市の中世遺跡からその断片が出土しているにすぎず、この資料のように全体がわかるものの出土は、全国でも限られた希少なものです。


烏帽子

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