平塚市博物館 ニュース
特別公開
平成24年1月21日(土)~2月26日(日) 期間を延長しました
鹿の絵を描いた弥生土器

 鹿は今から約2100年前の弥生時代中期の壺に線刻されています。県内では6例目ですが、4頭も描かれているのは初めてです。

 平成22年度に調査した方形周溝墓の出土品を整理していたところ、昨年11月に破片の一部が確認されました。土器の接合作業を進めていくうちに、4頭の鹿が頭部を左にして壺の首の回りを文様のように回っていることがわかりました。土器は破片で高さ15.5センチメートルが残存しています。箆か櫛状のもので描かれており、長い首の上に頭部が三角で表現され2本の角を持っています。

 弥生時代の西日本では土器や銅鐸などに鹿が比較的多く描かれ特別な動物として信仰されていました。その角が毎年生え換わることから、再生の象徴と考えられています。この土器は県内にも西からの再生観が入っていたことを示す貴重な資料です。

 現在は報告書刊行のための接合や作図などの整理作業中ですが、今回、平塚市博物館で展示します。

出土場所 真田・北金目遺跡群59区
遺 跡 名 北金目塚越遺跡
調査原因 区画整理事業に伴う事前発掘調査
調査機関 平塚市真田・北金目遺跡調査会及び株式会社パスコ(写真提供)
調 査 年 平成22年度