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馬入水辺の楽校生きもの調べの会(2006年06月)

平塚市博物館公式ページ

Yellow tail

水辺の楽校の風車

<馬入水辺の楽校 生きもの調べの会>

2006.6.1 


●5月の活動   5月21日(日) 晴れ 
梅雨のように雨の続く1週間でしたが、この日は晴れ、
気温も27度まで上がる暑い日でした。
恵みの雨を吸って、植物もぐんぐん成長しています。
下で紹介しているオヤブジラミは「オ」「ヤブ」「ジラミ」。
大きな、籔の、シラミ、という意味です。
シラミのように服にくっつくからですね。

ぬり絵図鑑<ヤエムグラとオヤブジラミ>
2つの植物の実と茎のトゲの違いを観察します。

ヤエムグラの実 オヤブジラミの実
ヤエムグラの実 オヤブジラミの実
観察中 ぬり絵
観察中 岡田さんの作品
◎観察されたヤエムグラとオヤブジラミの違い◎
・オヤブジラミの毛は紫色

・どちらの実のトゲも先が鉤状になっていて、ひっかかりやすくなっている。

・ヤエムグラの茎は直方体状(絵はそうなっていますが)ではなくて、「角」のところが
「翼」のように出っ張っている。

・オヤブジラミの茎は円柱状(絵はそうなっていますが)ではなくて、多角柱状でそれ
ぞれの「角」のところが「翼」のように出っ張っている。

・ヤエムグラの茎の方がざらざらしていて、トゲが下向きに出ていて、ひっかかりや
すい。オヤブジラミの茎のトゲ(毛)も下向きだが、ざらざらしていなくて、ひっかから
ない。→ヤエムグラは自立することができず、他の植物にからんで、上に生長してい
きます。そのために下向きのトゲが、茎に生えていると考えられます。
オヤブジラミの花 <オヤブジラミの花>
←こんな白くて小さい花をつけます。
残念ながら、ヤエムグラの
花の時期は終わっていました。

<班活動>
活動風景を紹介します。

虫班
●虫班●
地図の上にチョウの種類と、見られた
地点を書き込んでいきます。

●鳥班●
水辺の楽校を一巡りして、
そのとき観察された鳥を記録しています。
この日はアオサギが中洲に立っている
アオサギが観察されました。

下流ワンド ニワゼキショウ?

●ワンド班●
下流ワンドでの調査風景。
水に入って採集するのが
気持ちいい季節です。

●花ごよみ班●
この日話題になっていたのは、
はっきりした違いの少ない
ニワゼキショウとオオニワゼキショウ。
水辺の楽校にたくさん咲いています。

まとめ ←最後に全員が集まって、各班がその日の
活動を報告します。

ハチ
シロツメクサにとまるミツバチ セイヨウミツバチがいろいろな花で
いそがしく蜜と花粉を集めています。
ノイバラの花にやってきた1匹は、
待ち伏せしていたハナグモにつかまって
しまいました。つかまったミツバチの体に
小さなハエが何匹も集まってきたのは、
その死体に卵を産み付けようとして
のことかもしれません。
ハナグモに捕らえられたミツバチ
クマバチ クマバチをつかまえたのに
刺されないのはなぜ?

 今の季節、はねを高速で動かし、ヘリコ
プターのように中空にとまっているクマバ
チをよく見かけます。それはオスのクマ
バチで、メスを待っているのです。
ハチの針は産卵管が変化したものなの
で、オスには針がありません。ですから
オスはつかまえても刺されることはな
いのです。でも、うっかりメスをつかまえて
しまったら大変ですから、オスメスの見
分けに自信のない人はやめておいた方が
よさそうですね。





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