わたしたちは「相模川流域の自然と文化」をテーマに活動している地域博物館です

相模川の生い立ちを探る会 2005年4月 ガイダンスと基礎知識

平塚市博物館公式ページ

「相模川の生い立ちを探る会」 活動の記録

第160回 2005年4月17日 ガイダンスと基礎知識


「2005年度ガイダンス」

今日は2005年度のガイダンスの日。1年の計は元旦(ガイダンス)にありと、勇んで博物館の会場に出向きました。三々五々に集まってきたメンバーで時間までには教室一杯になりました。しかも今年の新入会員は7名とまずまずの盛況となり楽しみの1年になりそうです。
 まず司会者の挨拶、森先生の挨拶に引き続き、新入会員の自己紹介です。中でもホームページに魅せられて入会しましたとの3名の方からの発言に、ホームページ作成をお手伝いしている身に取っては元気が涌きました。 自己紹介が終わると今日の主題である「今年度の活動計画」が先生より紹介されました。今年の計画の特徴は、前半に基礎知識の習得に力を入れた野外活動、後半には箱根・丹沢・小仏山地等でレベルアップを計る野外活動と、初級・中級ともにバランスの取れた年度計画でした。
 次に森先生による「岩石の見方」の講義です。ここが肝心、これが判らないと野外に出てもチンプンカンプン。古きも、新しきも真剣そのもの、火成岩、堆積岩、火砕岩、変成岩と次々に出る先生の解説を聞き漏らすまいと懸命でした。その後、会運営を手伝って頂ける方々を選任して午前中は終了しました。
 午後からはリニューアルされた1階展示室の解説です。これは興味のある中身です。相模川等の水系、流路変遷、流域の地質、縄文海進などの解説を地模型を使って説明いただいたので非常に良く判り、頭の中が一新された思いでした。地模型の後は、街の中の石材コーナーの解説です。街の中で何処でも目にする石垣等の石材からも流域の大地の成り立ちがわかるようになっており大変参考になりました。
 その後、展示室を出て、野外実習に出かけました。場所は平塚市田村の相模川にかかる神川橋の河原です。そこで午前中習った岩石の分類の実習です。「富士溶岩を集めてください」との指示で全員河原にちらばります。取ってきた石は正解あり、間違いあり、それについて1つ1つ丁寧に解説していただきました。石集めの種類は次々に変わります。トーナル岩・玄武岩・頁岩・礫岩・ハイアロクラスタイト・デブライトと先生の指示で会員は夢中で石拾いに熱中しました。なにしろ自分で採集した石です。その種類を直接先生から聞くことが出来たため、岩石名とその区分の仕方等が非常に良く判り最高のOJTとなりました。
 最後に、神川橋から箱根・大山・鐘ヶ岳・二条の構造線に挟まれた愛川層群の山々の地形を展望。盛りだくさんで、有意義な一日が終了しました。(K.Y)
   ※この頁は会員が作成しました。

流域の地質の講義 岩石の種類と見分け方の説明を聞く
▲森先生より今年度の活動計画の説明を受けた後 流域の地質の基礎知識を学ぶ。 ▲引き続き、岩石の種類とその見分け方の仕方の説明を聞く会員みんな真剣そのもの。
相模川の流路変遷を地模型で説明 「まちの中の石材」コーナーの説明
▲相模川の流れの変遷や縄文海進について地模型を使って説明を受ける。相模の生い立ちがよくわかりました ▲「まちの中の石材」コーナーでは街の石材からも大地についての情報がわかることの説明をうける。
相模平野の地形の外観 相模川河川敷で川原石を探す
▲平塚市田村の神川橋より、相模平野について地形の解説を受ける。 ▲相模川河川敷で午前中の講義で受けた色々な種類の川原石を探す。さてうまく見つかるかな。
川原石の見分け方の指導を受ける 一日のまとめを聞く
▲採取した川原石の種類とその見分け方を実物の岩石で指導を受けるこんなにたくさんの種類の石があったとは。 ▲一日のまとめを先生より聞く。岩石の見分け方とその種類が実際のフイールドで学べて非常に有意義な1日でした。


活動の記録へ戻る

大地の声へ戻る

 博物館トップへのリンク

平塚市博物館 254-0041 神奈川県 平塚市 浅間町12-41
電話:0463‐33‐5111 Fax.0463-31-3949

ページの先頭へ