わたしたちは「相模川流域の自然と文化」をテーマに活動している地域博物館です

漂着物を拾う会(2006年9月)

平塚市博物館公式ページ

虹ヶ浜から<2006年9月>

今月の虹ヶ浜(2006年9月9日)

ムラサキイガイがいっぱい
2006年9月9日の虹ヶ浜全景 拾う会に参加する実習生たち たくさんのムラサキイガイ
今月は、漂着物の中でも、特に人工物を集中的調べました。
10m×50mの区画を川沿いと海岸線沿いに2ヵ所設置し、それぞれで人工物を集め、数を数えました。
川沿いの方はペットボトルなど、多くの人工物がありましたが、海岸線沿いの方は、
先に清掃されていたのか、人工物はほとんどありませんでした。
その結果は、世界ゴミ調査キャンペーンの窓口になっているJEAN/クリーンアップ全国事務局に報告しています。

この日は博物館に実習に来ていた実習生も加わり、50人という大人数での活動となりました。

貝三種
カコボラ オオマテガイ ウラシマガイ
<カコボラ>
長さ6cmぐらいの個体。
まだ殻皮を被っています。
<オオマテガイ>
 引き潮の時、棲んでいる穴に
塩を入れると採れることで有名。
<ウラシマガイ>
 ウニの仲間を食べます。


青空をバックにしたトビ <トビ>
ゆうゆうと飛んでいました。
尾羽の先が円くないのが
この写真からもわかります。
<牛?馬?>
お盆に使う、ワラの動物。
この時期はたくさん打ちあがります。
ワラの動物

塩害で葉の茶色くなったクズ <クズ塩害>
クズの花が咲き出しました。
が、葉は縁が茶色く変色。
南風が吹いて塩を浴びた証拠。
<オオフタバムグラ>
アカネ科の帰化植物。
砂丘に群生し、花盛りです
オオフタバムグラの花


新漂着物図鑑
タマムシイラスト 新漂着物図鑑69
タマムシ

2006年8月12日に見つかりました。陸生の昆虫の死がいは
めずらしくなく、同じ日に、アブラゼミの翅やツヅミミノムシのミノ
も流れ着いていました。今回取り上げたタマムシは、
正倉院の玉虫厨子でも有名な虫で、誰もが一度は目にした
ことのある生き物の一つでしょう。しかし、このタマムシ
が最近減ってきていると言われています。2006年度版の
神奈川県レッドデータブックでは、要注意種(もともと
個体数が少ない種や最近減少の著しく、注意を払う必要の
ある種類)に指定されています。虹ヶ浜に流れ着く
のも珍しくなりました。

←タマムシに色をつけるのは難しいので、白黒です・・・


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