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トーナル岩

流域の岩石 (4.丹沢深成岩類)

トーナル岩

最終更新 1998年5月

トーナル岩(黒角閃石)
ゴマ塩状の粗粒の結晶からなる岩石です。全岩粗い結晶からなり、地下深所でマグマがゆっくり結晶したことを示しています。こうしたゴマ塩の岩石は花崗岩の仲間ですが、丹沢のこの種の岩石は石英が僅かしか含まれず、トーナル岩に属します。

平塚市田村神川橋 トーナル岩(黒角閃石)
 
トーナル岩(角閃石のみ)
トーナル岩を接写したもので、全岩粗い結晶からなり、深成岩であることがわかります。白色の鉱物は斜長石と石英で、白濁したのが斜長石、やや透明なものが石英です。石英は斜長石に比べ極めて少なくなっています。黒色の鉱物は大部分が角閃石からなります。


山北町谷峨鞠子橋 トーナル岩(角閃石のみ)
 
トーナル岩(捕獲岩入り)
ゴマ塩状のトーナル岩中に灰色の礫状の岩石が取り込まれています。この灰色の礫状の岩石は捕獲岩と呼ばれ、トーナル岩のマグマに周辺の凝灰岩が取り込まれ、熱により再結晶してホルンフェルス化したものです。


山北町谷峨鞠子橋 トーナル岩(捕獲岩入り)

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