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東海道線以南の砂丘地帯

平塚の地形地質 (4.平塚・平野の地形)

東海道線以南の砂丘地帯

最終更新 1998年5月

東海道線以南の南部地域にはかつて図のように点々と標高10m程の微高地が広がっていました。その分布が独立丘となっていることからみると、砂州ではなく砂丘であったものと思われます。豊田や真土などを除くと、東海道線北部の砂丘地帯は大部分が砂州列と考えられますが、豊田・中原・真土の北端部とこの東海道線以南の地域が本来の砂丘と思われます。  海岸線に沿う現在形成中の砂丘の北側には虹ヶ浜プールのある砂丘間凹地を隔てて、国道 134号線の走る砂丘があります。この北側にも湘南海岸公園の東西両側に松林の続く凹地があります。  高浜台の杏雲堂病院〜花水小学校を経て菫平にいたる地域には、かつては10mを越える独立丘が点々と連なっていました。この列の北側は松風町辺りを中心として東西方向に標高4m程の低地が広がっています。これは砂丘間凹地にあたります。この北側の砂丘列はかなり不明瞭となりますが、西端部の黒部丘によく残っています。花水川の低地にあたる撫子原やJR相模貨物駅付近からみると、黒部丘との比高は5m以上あることがわかります。花水川はこの黒部丘の砂丘を削り込み、古花水川として流れていました。なお、須賀港の北側の砂丘は南北に連なり方向を異にしています。

国道134号線が走る砂丘(虹ヶ浜)

旧平塚・南部地域の地形(等高線は平塚市昭和47年地形図による)




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