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海王星

ガイドブック 星空博物館 (第3章 太陽系の星たち)

海王星

平成15年3月発行


海王星
 海王星は、偶然見つけられたのではなく、天体力学で予測された位置にいることが確かめられた惑星です。天王星発見後、イギリスのジョン C.アダムスとフランスのウルバン・ルベリエの二人の数学者が、ニュートンの万有引力の法則から求められる天王星の運動と、実際の天王星の運動の違いから、未知の惑星の重力のために食い違いが生じるのであると考え、外側にもう一つの惑星があることを予言しました。そして二人は独自にその見えない惑星のあるべき場所を計算で求めたのでした。1846年9月にベルリン天文台のJ.G.ガレは彼等の計算を利用して、予言どおりの場所に新しい惑星を見つけたのでした。



海王星大暗斑 NASA/JPL
海王星は天王星とそっくりの双子の惑星、と言われたりします。
見た目の明るさは8等星と暗いので肉眼では見えません。望遠鏡では青く見えます。ただ、地球からとても遠いため、地上の望遠鏡では海王星の細かい様子はわかりませんでした。その姿は、ボイジャー2号が1989年8月に接近した時に撮ったクローズアップ写真を見てはじめて分かりました。
 海王星の大気は水素が主成分で、その他ヘリウムとメタンが含まれています。大気が青く見えるのは、天王星同様メタンが太陽の赤色の光を吸収して、青色の光のみを反射するからです。
 天王星とは異なり、海王星には、雲の模様が見られます。中でも一番目立つのが大暗斑で、木星の大赤斑のような巨大なうずと考えられています。




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