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木星の衛星たち_イオ

ガイドブック 星空博物館 (第3章 太陽系の星たち)

木星の衛星たち イオ

平成15年3月発行

 1610年、ガリレオによる4つの木星の衛星の発見以来(イオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト)これをガリレオ衛星と呼んでいます。望遠鏡で見ると、木星がとても大きいので、小さな天体に感じますが、みな、地球の月と同程度かそれよりも大きな天体です。

ガリレオ衛星の軌道
 衛星は見る時々で位置を変え、4つ見えたり、見えなかったりします。衛星が木星の後ろや影にはいると見えなくなります。時には木星の表面に黒い影を落としたり、木星を横切ることもあります。

木星と衛星の位置
望遠鏡で見た時、それぞれの衛星の位置がどのようになっているか、天文ソフトや雑誌で確認してから見るといいでしょう。

イオ NASA/JPL

イオの火山活動
 イオは木星に一番近いところを2日足らずでまわっている衛星です。大きさは赤道半径1,821kmで、特徴は火山があることです。惑星探査機ボイジャーの観測から、いくつもの火山の噴火が発見されました。地球以外の天体で活火山が見つかったのはこれが初めてなのです。イオは木星から約42万kmと非常に近いところをまわっているため、木星の大きな潮汐力によって、その内部がたえずゆがみ、その摩擦熱で内部が溶け、溶岩となって噴出すと考えられています。表面が黄色く見えるのは火山から噴出した硫黄分が表面を覆っているからです。


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