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最接近時の火星 7月・8月

火星大接近 2003

最接近時の火星

平成15年秋季特別展図録 平成15年10月発行

 2003年の火星大接近は、2002年8月に合(地球と火星が太陽を挟んで最も遠くなる位置)から、地球が徐々に火星を追い、その距離を縮めていきました。少しずつ明るさも増して、5月にはマイナス等級の明るさとなりました。2003年の6月には1億Kmを切り、火星はみずがめ座に入りました。7月には夜半前に東の空から昇るようになりました。
 7月20日を過ぎると見かけの直径が20秒を超え、明るさも−2.0等となって一段と明るく見えるようになりました。火星はみずがめ座の中を西から東へ動く、順行を続けてきましたが、31日には留(りゅう)となり、その動きがいったん止まりました。以後、東から西へ逆行するようになり、再接近まで一月を切りました。8月27日、地球と火星は再接近となり、明るさ−3.0等、見かけの直径は25.1秒と、今世紀最大、5万7千年ぶりなどと称される大接近となりました。
 以後火星と地球はだんだん遠ざかり、9月29日には再び留となり、以後順行にもどりました。
 10月に入っても明るさは−2.0等、視直径も20秒と、並の大接近時の明るさ、大きさでした。
 その間、9月9日には月齢13の月と角度で6分まで近づくという出来事もありました。

火星と月
9月9日の月との接近。見かけの月の大きさは火星の70倍。



2003年7月16日

2003年08月25日23時

2003年08月29日23時

2003年9月3日21時

2003年9月4日0時

2003年9月9日22時

2003年9月16日21時
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